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インソール療法(保険適応)疲れやすい足腰に


疲れにくいインソールを装着したスニーカーで歩く足


人はその一生の中でほぼ直立二足歩行を行い、その移動のための力を地面に伝えるのと同時に地面から受けているのが足部です。


人は、有史以前から靴を履くことで地面からの影響を減らすことで痛みや疲労を軽減することに成功してきました。


現代になり、足部や下肢全体の機能解剖や歩行解析が明らかになると同時に、靴や中敷もその機能や素材の進化がみられ、足部の痛みだけでなく、膝や股関節、脊柱の疾患に起因する痛みや歩行障害の改善も期待できるようになりました。


足部は体重を支えることと前進歩行するための機能を有するために全身の関節の中でも極めて特殊で繊細な構造をしています。


老化とともに足底の筋力は低下しその構造は破綻し変形が進行していきます。


扁平足や外反母趾、足底の魚の目や巻き爪など足部の正常な構造が破綻変形することで生じる疾患には枚挙に暇がありません。


それらの根本的な治療は、機能が破綻した足部へのアプローチが必要になることは自明であり、また予防という観点からも若いうちからの適切な靴や中敷の使用が大切です。



土踏まずのアーチの崩れた扁平足ケア

足底板(インソール)は、靴の中に入れることで迅速に足部への働きかけが可能になる装具です。


以前は、単なる足底の形状を測定しコルクなどを加工した除圧目的程度のものでしたが、最近のインソールは形状記憶合金ともいうべき合成樹脂を利用したもので作られます。


足部にかかる圧迫力に対してはその柔軟性により除圧が行われ、歩行時にはその反発力により足底の筋力低下を補います。


足部への負荷をインソールが担うことで、足部はもちろんのこと、膝や股関節、脊柱への負荷が減り、身体全体の効率的な使い方が回復でき、歩行能力の向上と痛みや疲労感の軽減に繋がることから現在の整形外科の治療法の中でも重要なオプションの一つになりました。


しかしその作製には、医師の適切な診断とそれに基づく装具士の高度な技術が必要であり、また作製後も微妙な調整を要する場合もあるため、治療実績のある医療機関でのご相談をおすすめします。

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