骨粗鬆症 あなたの骨は元気ですか?



骨粗鬆症は、高齢者にとって極めて身近で避けては通れない疾患です。

骨は、主にカルシウムと構造タンパク質から成っており、重力に対して体を動かすために必要な強度を持っています。


この強度を示す指標が骨密度です。骨密度が減少すると、重力に抗して体を使うことが難しくなり、姿勢の保持が困難となり、歩行障害が生じたり、重力のかかる脊柱や膝、股関節などの部分では痛みを伴うこともあります。


また、転倒した時に大腿骨頚部骨折が簡単に生じたり、背骨においては軽微な衝撃によっても椎体骨折が起きたりするなど、痛みによる日常生活上の支障はもちろんのこと、癌と変わらない5年生存率の低下など生命予後においても重大な影響が生じます。


高齢者でも特に女性の場合、女性ホルモンが骨密度の維持に重要なため、骨密度は更年期以降に急速に減少することが知られており、早めからの処置を講ずる必要があります。


また、男性は女性の1/4程度の患者数と少数ではあるものの、大腿骨頚部骨折後の生命予後が極めて不良であることが知られておりその予防は極めて大切です。


骨密度を保つのに必要な適切な運動や食事はもちろんのこと、低下した骨密度に対しても、現在では様々なくすりを併用することで有効な治療を行うことが可能です。


ただ、数年かけて加療を継続する必要があるため、専門医の診断のもと適切な薬剤の選択とアドバイスのもと治療生活を行っていくことが大切です。

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